考古学×グラフィティ、ハイブリッドなアートの世界。

Walk the Line with L’ATLAS, de l’archéologie au graffiti

DANS LA RUE(通りで)コーナーには、パリの道端でよく見かける標識やベンチ、郵便ポストなどをペイントした《Fragments urbains》シリーズ。

昨年より、米歌姫リアーナとLVMHによるラグジュアリーブランドのロゴ作成や、Jimmy Chooメンズフレグランスのイメージモデル就任など、華やかな話題が続いている現代アーティストL‘ATLASの展覧会へ。場所はパリ1区、「3歳から103歳まで」を広く対象にするMusée en Herbe。

「ここにある作品は、どれも僕の小さいころの夢が叶ったもの。アーティストであり続けることは、子ども心を忘れず、そして、その夢を次の世代と共有していくことだから」。

トゥールーズ出身の41歳、1990年代に路上でグラフィティ活動をスタート。考古学と美術史を専攻していた大学を21歳で退学すると、アラブ語と中国語の書道を学ぶためモロッコ・アトラス山脈で僧侶に弟子入り。西洋のタイポグラフィと東洋のカリグラフィを融合したような、白黒の直線だけで描かれる絵画的な書体を生み出した。その魅力はストリート・アートだけに収まらず、オプティカル・アートやキネティック・アート(動く芸術)へと広がりを見せている。

子どもたちは、グラフィティの入ったキャップをかぶり、クイズが書かれた冊子と鉛筆を持って鑑賞。美術館スタッフが答え探しを手伝ってくれる。

展覧会では、そんなL‘ATLASの作品、大理石、版画、マンホールの蓋、ネオンアートなどを、ルーブル美術館所蔵の石碑や、キース・ヘリング、ジャック・ヴィルグレ、ヴィクトル・ヴァザルリの名作とともに展示。7枚の初期作品を携えて5ヵ国を巡る写真シリーズ《Toiles errantes》は、まるで世界旅行をしているような気分に。道端で拾った標識やベンチをペイントした《Fragments urbains》、ペダルを踏んで回転させたり、VRゴーグルを覗く《Master-pieces》など、子どもたちが実際に触れて体験できる作品も多い。

黒いマグネットを貼り付けて、 グラフィティできるかな?

L‘ATLASの次なる夢は「自分の美術館を持つこと」。今をときめく時代の寵児、子どもたちの新たなアーティスト像になるのかも。3月22日(日)まで。(裕)


Musée en Herbe

Adresse : 23 rue de L'Arbre Sec, 75001 Paris
TEL : 01.4067.9766
アクセス : M°Louvre-Rivoli
URL : http://www.museeenherbe.com
10h-19h、木-21h。 入館料:6€/5€、ガイド付き10€

 

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