サン・ジョゼフ教会。
再建地区の西端、ポルト・オセアンの南に建つサン・ジョゼフ教会は、ペレの死後1957年に完成した彼の最後の建築です。外観は(ペレらしく)地味だけれど、近寄ってみると外壁に砕石が混じっていたり、幾何学模様が刻まれていたり、手が込んでいる。内部空間は中央に祭壇を置く古典的な様式で、四方の壁面は色とりどりのステンドグラスで飾られている。1923年に造られたパリ郊外のノートルダム・デュ・ランシー教会の、息を呑むようなステンドグラスを制作したマルグリット・ユレの作品です。
ここは戦災の犠牲者たちの鎮魂の場としても造られていて、ガラスを縁取るコンクリートの枠が太く、そのためか華麗なランシーの教会に比べて、重厚で静謐な感じがする。街のどこからも見える高さ110mの八角形の尖塔は、港に出入りする船にとっても、ル・アーヴルのランドマークになっています。
ル・ヴォルカン。
ペレ広場近くの 「ル・ヴォルカン(Le Volcan火山)」は、国連本部やフランス共産党本部などの設計で知られるブラジルの建築家オスカー・ニーマイヤーによって1982年に造られた文化施設。白い曲線の2つの建物が地表から掘り下げられた広場に突き出ています。ここは3年余りの改修で2015年に再開されている。大きい建物は国立の演劇ホール、小さい方は図書館。開架式の図書館の気持ちよく読書ができそうな空間で、先生の読む声に聞き入る子どもたちの真剣な表情が素敵でした。
ル・ヴォルカンの西隣に屋根付きの中央市場がある。新鮮な魚介類はもちろん、質のいい食材がいっぱい。日曜の朝は屋台の朝市も出る。市場の周辺には美味しいレストランも並んでいます。