5月のチーズ

Saint-Nectaire
 オーヴェルニュ山地の香り高い牧草を食べた牛の乳から作られるサン・ネクテールは、同地方のカンタルなどと同じく非加熱圧搾タイプのチーズの名品だ。5月末くらいから熟成が進んでどんどんおいしくなっていく。古くから作られているチーズで、ルイ14世の食卓にも届けられたという。皮はしっかりとした匂いがあって貫禄があるけれど、味はサヴォワ地方で作られているルブロションに似た柔らかな風味を持っている。これだけ格があるチーズなのに、あまり高くないのもうれしい。ワインは、コトー・ドーヴェルニュの赤。(真)