話題の魚料理専門店は〈引き潮〉が狙い目。

 バルザックが愛したAu Rocher de Cancaleなど、歴史あるレストランや食品店が軒を連ねるグルメな商店街、モントルグイユ通り。この近くにオープンした魚料理の専門店が話題だ。
 内装やメニュー、スタッフのユニフォームなど、すべて海を感じさせる色やデザインで、いやがうえにもバカンス気分が盛り上がる。この店は、昼と夜の給仕の間の休みがない終日営業で、土日も休みなく営業していて便利。さらに、平日の昼は、marée basse(引き潮)と称されたお得なランチセット(18€)がおすすめだ。ワカサギのような小魚、キュウリウオの唐揚げ、スズキのタルタル、オマールエビのソース仕立ての魚のムースの3つが、小さなポーションで食べられる。この3つは単品では6€、9€、10€。タルタルとスフレは、メインの一品として大きなポーションでとることも可能だ。この日はBergeracもJurançonも切らしているので、特別にMontlobreをグラス(4.5€)で注文した。飲みやすい爽やかな香りのワインだった。
 小魚の唐揚げは、夏の海辺でのバカンスを思い出させるおつまみ。ネギやパセリなども一緒にカラッと揚がっている。花びらのようなカラスミの薄片がのり、泡に包まれたタルタルには、一粒のカキや塩湿地に生息し「海のインゲン」と呼ばれるサリコルヌも入っている。とどめのムースは、口溶けのやわらかさとオマールのソースのコクのあるうまみがぜいたくな味。大きなポーションで食べてみたくなる。友人の注文したヒメジのパイ包み(19€)は、チョリソの味をあまり感じなかったのは残念だが、サラダも添えられバランスのいい一品。シメは柑橘類とグラニテ(8€)。オレンジやグレープフルーツのむき身にオレンジウォッカのシャーベットがのったデザートは口をさっぱりとしてくれた。
 気軽に寄れるバーも併設しているし、次回は生カキやブイヤベースを試してみたい。(里)


La Marée Jeanne

Adresse : 3 rue Mandar , 75002 paris
TEL : 01.4261.5834
月~日12h-23h 無休 - 日曜営業 - 祝日営業 - 22時以降営業