頭が小さく体が巨大な女性像で有名なニキ・ド・サンファール(1930-2002)の回顧展。明るく楽しいイメージがあるアーティストだが、少女時代の父親による性的暴行がもとで、結婚後、精神に異常をきたした。治療の過程で出会ったアートがセラピーとなった。彼女を有名にしたのが、塗料を入れた彫刻を銃で撃つアクションだ。それもビデオで見られる。政治家の仮面を生首のように掲げた暗く辛辣な作品もあり、意外な政治性も発見できる。2/2迄 火休。
Grand Palais
画像:Vive l’Amour 1990 45 x 55 cm feutre et gouache sur bristol,
Sprengel Museum, Hanovre ©2014 Niki Charitable Art Foundation,
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