4月5日、フランス政府は、7日に行われるルワンダ虐殺事件20周年記念式典への参加を取り消した。同日付の週刊紙「Jeune Afrique」でフランスとベルギーが虐殺の計画と実行に直接関与したというカガメ=ルワンダ大統領のインタヴューが掲載されたため。同大統領は仏軍が展開した「チュルコワーズ作戦」に参加した兵士は虐殺の共犯者であるばかりでなく、虐殺を実行したと非難。こうした現ルワンダ政権の見方は2008年の同国の虐殺調査委員会報告書にも見られ、それを否定するフランス政府とルワンダの関係は悪化していたが、数年前から改善の方向に向かっていた。仏外務省は「ここ数年の両国の対話と和解の動きに逆行する発言」とし、トビラ法相のルワンダ行きを中止した。