ドライバーにとっては 悪い知らせばかり。

 数年前から物議をかもしていた、パリに繋がるA1、A3、A6など高速道路でのバス・タクシー専用レーンの導入がいよいよ来年から施行されることが、6月に公表された。フランス国内の市街地ではすでに導入済みで、2車線以上ある車道の1車線がバス・タクシー専用となっているが、高速道路では初めてだ。渋滞によるバスの遅延を改善し、大気汚染対策として自家車を減らし公共交通機関利用者を増やす試みだが、もちろんマイカー通勤者からは非難ごうごうである。
 パリ市内は近年制限速度が下がる傾向にある。ペリフェリック(環状線)は今年1月に80キロから70キロへと引き下げられており、パリ市内の道路は昨年9月から1/3が30キロに規制されている。さらに某紙のアンケートによれば大半のフランス人は反対しているものの、「パリ市全ての公道をいずれは30キロに!」という声も上がっている。加えてバカンスが始まった7月からは、最新テクノロジーを駆使した新型レーダーが導入され……等々、ドライバーにとっては悪い知らせばかりだ。
 地球は汚れている、早急に対策が必要という気持ちはよく分かる。では車を捨てて公共交通機関を! が可能かといえば、フランスの場合、ストライキがこの思いを阻んでしまう。
 6月10日から始まったSNCFのストライキは本当にひどかった。6月のフランスは年度末。就職面接のため地方からやって来た若者たちは、会社に辿り着けずくやし涙を流し、バカロレア試験へ行く高校生たちも多大な影響を受けた。 
 「公共交通機関は信頼できず、やはり頼れるのは車だけ」という、このフランス社会に問題があるのは間違いない。環境対策には交通規制も大切かも知れないが、ストライキ規制も一考の価値があるのでは?(和)

 

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