フランスに行った獣医さん

リヨン獣医大学は、世界で初めての獣医学専門の大学
リヨン獣医大学は、世界で初めての獣医学専門の大学

◎脇本有里(パリ半年+リヨン1年半)

 日本の獣医大学を卒業後、獣医として働いていた脇本さん。以前からフランスが好きだった。何度かフランスに旅行し、その空気に触れるうちに、ますます興味を抱いた。「フランスの文化を生み出した国民性が知りたい、現地の人々と交流したい」と思った。そして、「獣医の仕事は続けたい。同じ分野で一緒に仕事をしてみたい」という夢もあった。「フランス」と「獣医」。日本で獣医として働く脇本さんにとって、この二つを結ぶものを見つけるのは難題だった。そんな時、出会ったのがフランス政府と製薬会社が共同で奨学生をサポートするフランス政府共同給費プログラム。フランスには獣医学部のある大学は4校あり、その中の大学病院で患者と触れ合ったり、研究に携わることができる。またとないチャンスに飛びついた。様々な選考過程を経て、2010年12月に念願の給費生の合格通知を手にした。
 翌春、まずは言語を学ぼうと渡仏し、半年間、語学学校に通った後、10月に研修生としてリヨン獣医学校へ。
 大学での1日は、早朝から文献のディスカッションやまとめた資料の発表から始まる。その後、入院患者の世話、そして診察、検査へ。脇本さんは学生のサポートをしたり、同僚の研修医(レジデント)と一緒に、動物病院で診察や治療に関わった。
 大学では学生が実際の患者に対応する。各々グループを作り、担当制で診察や検査に関わる。実践の面では、日本よりプロ意識が生まれやすい環境かもしれないと感じた。獣医大学は5年制で3年生より病院に関わり、レジデントの管理のもと、上級生が後輩を指導する。実際に注射を打ったり、入院の世話をし、ペットの飼主と話すことも教育の一環だ。病気や患者について分からないことがあれば、指導者も生徒も盛んにディスカッションを行う。
 1年の給費期間はあっという間に過ぎた。言葉が分かるようになり、環境にも慣れてくると、今まで漠然と捉えていたものが、どんどん理解できるようになり、「もっと学びたい」という気持ちが強くなった。大学の先生の勧めもあり、給費プログラムをサポートしている製薬会社にお願いして、半年の延長を認めてもらった。
 2013年4月、2年近くのフランス滞在を 終えて帰国し、獣医の仕事を続けている。今の仕事はフランスとは直接関係はないが、いまでもリヨン大学の先生とはメールなどでやりとりをしている。「今はここで、こんな話題をディスカッションしているよ」と文献も送ってくれる。
 フランスに行って、「仕事についても色んな角度からの見方があり、結果的に同じことをやっていても、アプローチの仕方、他人への伝え方は様々だと思いました。フランスだけでなく、留学で来ているアフリカや中東の獣医たちと触れ合うことで、日本での当たり前は当たり前でないんだと感じました」
 いつかまたフランスと関わる機会が訪れたときのために、フランスのラジオを聞いたり、語学学校に通ったり、勉強を続けている。(樫)
Une vétérinaire en France    WAKIMOTO Yuri (6 mois à Paris et un an et demi à Lyon)
Après ses études universitaires, Yuri travaillait comme vétérinaire au Japon. Depuis toujours, son intérêt pour la France l’avait conduite à s’y rendre à plusieurs reprises. Tout en poursuivant son travail de vétérinaire, elle rêvait de travailler avec les Français dans ce domaine.
C’est alors qu’une chance inouïe s’est présentée à elle : une bourse proposée par le gouvernement et une firme pharmaceutique. 
Admise en décembre 2010, elle part en France début 2011, pour apprendre le français avant de se rendre à Lyon en octobre.
Durant son séjour d’un an en tant que boursière, elle n’a pas vu passer le temps ! Plus elle surmontait les difficultés de la langue en s’adaptant à l’environnement universitaire, plus les choses commençaient pour elle à s’éclaircir et « son désir d’apprentissage n’a cessé d’augmenter». 
Si elle est parvenue à prolonger son séjour de six mois, elle a dû rentrer au Japon en avril 2013 pour reprendre son travail de vétérinaire qui, hélas, n’a pas de rapport direct avec la France. Mais cela ne l’empêche toujours pas de continuer à peaufiner son français.
先生と同僚と一緒に専門誌に紹介された。

先生と同僚と一緒に専門誌に紹介された。


 

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