リュック・ベッソン 入魂の映画施設。

タービン発電機がアート作品に。
タービン発電機がアート作品に。
— la Cité du cinémaの見学会 —

 映画スタジオ、映画学校、映画会社が集まったリュック・ベッソン入魂の映画施設が、サン・ドニ市に広がるla Cité du cinéma。オープンから一年半、ついにスタジオ見学会を開始した。ここは6ヘクタールの敷地を誇る火力発電所跡地。だからメインの建物に入ると、タービン発電機に彩色を施したユーモラスなアート作品が目に飛び込む。「夢を紡ぐマシーン=映画」を体現しているのだ。
 まずは地下の、美術セットを保存する部屋へ。『フィフス・エレメント』の船や衣装、『アデル/ファラオと復活の秘薬』のミイラ棺、『ミシェル・ヴァイヨン』のスポーツカーなどが所狭しと並ぶ。「この怪獣の手触りが面白いよ」と見学者に声をかけるのは、普段は映画の現場で働くというガイド係アントワーヌさん。一般の美術館と違って展示物に触り放題なのが嬉しい。お隣にある木製セットの製作工房をのぞいた後、お待ちかねの撮影スタジオへ。
 今回は一番大きいスタジオ5だ。防音効果の高い黒壁に囲まれた巨大スペースである。足下は木の床が広がる。「床下はプールに早変わりする。『タイタニック』のような映画も撮れる」。スタジオは国内外の製作者に広く貸し出すほか、ファッションショーなど多目的に使われる。個人の誕生日会も開けるとか。スタジオを出るとアントワーヌさんは向かいの建物を指さし、「あそこが控え室。俳優のための豪華な部屋がある」とニコリ。見学者から「見たい!」と声が上がるが、やはり却下された。
 最後はスタッフ用の食堂。「僕も何度か食べたけど、学校の食堂よりずっと美味しい。フランス人は食べ物がまずいと働かないから、プロデューサーも気を使うのさ」。納得。これで約一時間の見学会は終了。敷地内には一般の人も入れるレストラン〈Le B.O〉(要予約01.5599.8850) がある他、現在『STAR WARS identities』展も開催中。映画の裏側をのぞきに、一度は足を運ぶと面白いだろう。(瑞)
la Cité du cinéma : 20 rue Ampère, 93200 Saint-Denis
メトロ13番線に乗りCarrefour Pleyel駅下車、徒歩7分。月数回の見学会は、撮影の有無によって不定期なので。セーヌ・サン・ドニ県観光局サイトから予約。
http://www.tourisme93.com/visites/fr/1557-les-coulisses-de-la-cite-du-cinema-imaginee-par-luc-besson-.html
参加費15€(子ども参加可)。
近くで見るとかわいい怪獣。

近くで見るとかわいい怪獣。

「触ると面白いよ!」と ガイドさん。

「触ると面白いよ!」と ガイドさん。

『フィフス・エレメント』の船。

『フィフス・エレメント』の船。

スタッフ用食堂。

スタッフ用食堂。