椅子もテーブルも、昔ながらのビストロ風。昼のコースはアントレ+メインあるいはメイン+デザートが14.4€。安くはないけれど、食べ終わって、「このおいしさなら安い!」と惜しみなく拍手を送りたくなる店だ。
アントレには、ニシンのタルタルと長ネギのビネグレットソース添えをとった。ニシンの方は控えめの味付けで、青リンゴのグラニースミスのせん切りが、酸味とかすかな甘味になっている。長ネギのビネグレットソース添えは、長ネギのゆで加減が、くちゃくちゃではなく軽く歯ごたえが残っている。ゆでたばかりでまだ温かく、軽く炒められたベーコンがアクセント。ワインはロワール産の軽い赤シュヴェルニー(1本20€)。
メインの一つは、豚の塩蔵肩肉とレンズ豆の煮込み。ビストロの定番料理です。豚肉の塩出し加減も適度で、煮直しではなく、ちょうどよく煮上がったばかりのレンズ豆に、ため息が出る。いつこんなうまいレンズ豆を食べたかな? セージ風味のバターでポワレしたというタラcolinも、みごとに、芯がやや半生の真珠色に焼き上げられている。クリームソースがちょっとしつこかったが、隣のテーブルの美女は、ソースなしで頼んでいた。きっと常連だなあ。うん、通うことにしよう。おなかがあまりすいてなかったら、メインだけ頼む手もある(10.4€)。
デザートはチーズケーキがおいしそうだったが、もうおなかいっぱい!(真)
Aux Petits Oignons
Adresse : 11 rue Dupont de l’Eure, 75020 Paris , FranceTEL : 01.4364.1886
12h-14h30/20h-23h。 夜はアラカルトで30€前後。日月休。