今年初め、TNS Sofresがフランス人1065人を対象に、道路交通法の順守状況に関するアンケートを実施し、道交法を守らなくなったとするドライバーが今年に入り増えていることがわかった。
それによると、道交法を守っているというドライバーは昨年の44%に対し、今年は35%に低下。厳格に守っているというドライバーは昨年の26%に対し、今年は23%まで低下した。
具体的にみてみると、47%のドライバーが疲労時も運転しているが、そのうちの85%はそれが危険なことだと思っている。そして35%のドライバーが4、5時間の運転を休憩なしで行い、そのうち63%が大変危険なことと自覚している。37%のドライバーが運転中にも携帯電話を使用し、40%のドライバーがハンズフリーを使用していないが、76%のドライバーが運転中の携帯電話使用が危険だと認めている。死亡事故原因ナンバーワンの飲酒運転だが、77%のドライバーが、2杯以上のアルコールを飲んだ後の運転が危険だと知りつつも、26%のドライバーが飲酒運転をするという。所持が義務づけられているアルコール検知器だが、所持するドライバーは73%。実際に使用しているドライバーは9%にすぎない。
危険であると知りつつ、ウインカーの点滅を忘れるのが日常的というドライバーは51%に達する。76%のドライバーが、黄色信号では止まらずに進むというから、歩行者の方、気をつけて!
一方、大きく向上したこともある。スピードレーダーのおかげもあるが、制限速度以上にスピードを出すドライバーは年々減少している。とはいいながらも、19%のドライバーが時速160~170キロを出すことがあると認めている。(和)