リトアニア生まれのユダヤ人写真家モイ・ウェール(1904-95)の個展。1931年に企画したが、戦争のため長い間お蔵入りになっていた幻の写真集『見開きCi-Contre』(2004年に出版)の原版を展示している。複数の写真が見開きで一つの作品になるように構成されている。ドイツのバウハウスとパリで写真を学び、当時の前衛芸術の影響を受けた。複数の写真を重ねて、不思議な雰囲気を出している。将来そんなことが起こるとは想像もせず、ユダヤ人が強制収容所に送られる数年前にポーランドのユダヤ農民を撮ったドキュメンタリー風写真もある。
12/23迄(月休)。
Fondation Henri Cartier-Bresson :
2 impasse Lebouis 14e