どこもかしこもバラ色。

6月18日付リベラシオン紙。
6月18日付リベラシオン紙。
 6月17日総選挙(棄権43.7%)の驚くべき結果。1997年以来、一人も議員を送り込んでいなかった国民戦線党FNが、南仏カルパントラ市で当選した最年少22歳のマリオン・マレシャル=ルペン(ジャン=マリー・ルペンFN創立者の孫、マリーヌ・ルペン党首の姪)と、ガール県で社会党PSと民衆運動連合UMP候補を破ったコラール候補2人の当選に成功 ! マリーヌ・ルペン党首は北部パ・ド・カレ県での第1回投票で、互いに毒舌暴言の選挙戦を争ったメランション左翼戦線候補を見事(40 %対20%)に破ったが、決選で経済学者ケメルPS候補にわずか118票差で落選。が、大満足だ。彼女が掲げた「ブルーマリーヌ」キャンペーンは、30年間「ファシスト、人種差別、反共和主義」と、政党として敵外視されてきたが、ルペン家3代目のマリオン(法学生)を議会に送り込むことに成功したのだ。
 一方、左派はオランド大統領当選の追い風にのって前議員数195が一挙に342(PS : 294)にのび、1981年以来の単独過半数政党に。上下院、地方・県・市と左派の手に。閣僚候補も全員当選し大半がエロー新内閣の大臣席を保持。右派(UMP:197)は304→229議席に激減。
 もう一つの驚きは、中道派MoDemバイルー党首がピレネー・アトランティック県で女性社会党候補に破れ、同党の2人が当選したがMoDemは消滅の一途に。欧州エコロジー党はPSと交渉し、例えばPS支持区パリ11区に連立候補としてエコロジー派代表のデュフロ住居問題相が立候補し72%で圧勝。エコロジー党4→18人に。大統領選でマリーヌ・ルペン候補が18%(約640万票)を得たのにFN議員はたったの2人、欧州エコロジー党エヴァ・ジョリ候補は大統領選で2.5%しか得てないのに議員が18人 ! とFNは怒る。比例制なら約100人のFN候補が当選したのに、と非民主的な多数制選挙を強く批判する。
 また社会党前大統領候補、シャラント・マリティム地方議会議長セゴレーヌ・ロワイヤル候補は、ラ・ロシェル市助役兼社会党議員オリヴィエ・ファローニ候補と正面衝突。後者は、大統領、首相が支持するロワイヤルを公認天下り候補と反発し、オーブリ第一書記の候補取り下げ要求にも従わず除名された。6月12日、ロワイヤルを応援に行ったオーブリ、デュフロの目に入ったのが大統領の恋人ヴァレリー・トリエヴェラーのツイート「ファローニがんばって !  長年ラ・ロシェル市民のために尽くしたのだから批判されることなどない」。この短文に社会党陣営は仰天。オランド大統領との間に4人の子供をもつ「女性政治家」ロワイヤルに「政治家の恋人」が嫉妬 ? 同エピソードをトリエヴェラー・ゲートとみなす向きも。結果は右派も支援したファローニ63%、ロワイヤルは37%で惨敗し、彼女は約束されていた国民議会議長の座をフイにしたことで「恋敵」の仕業を恨み、ファローニの「裏切り」を嘆く。
 サルコジ前大統領セシリア前夫人以上に気の強い、社会党内では「ティグレス(メス虎)」と恐れられているヴァレリーは、パリ・マッチ記者であり大統領の公式パートナー。ツイッターの乱用で公私の境が見えなくなったよう。大統領は私生活とツイッターまでは監督不可能 ?(君)

 

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