3月12日から17日にかけてマルセイユ市で第6回世界水フォーラムが開かれた。気候不順による水害や水不足、農薬や工業廃水による水汚染など、フランスでも水問題への関心が高まっている。水道料金は15年間で57%値上がりしているが、地方や都市間の料金の格差が著しくなっている。パリ市の水道料金は1m3当り2.89€だが、それに隣接するセーヌ・サンドニ県の平均料金は約52%高の4.39€。4人家族ならパリでは1年間303.45€、セーヌ・サンドニ県なら460.95€の出費となり、150?以上の差が出てくる。一般的に水道料金が高いブルターニュ地方では1m3当り7.5€に達する所もある。この格差は、各市町村で水道税が異なること、公営か民営かによる格差、どこから水を引いているか、その水の汚染度などによって経費が異なること、などが原因とされる。フランス全国で約2百万世帯が、水道料金支払い困難になっており、国の水道料金対策が求められている。なお、フランス人の水道料の内訳を見ると、風呂あるいシャワーが39%、トイレが20%、料理用が12%、洗濯が12%、食器洗いが10%、庭の撒水が6%、飲料用が1%。