自転車競技界の女王にドーピング違反の疑い。

日刊紙の1面でも大きく扱われた。
日刊紙の1面でも大きく扱われた。
 フランス人に一番愛されている女子スポーツ選手は、自転車競技選手ジャニー・ロンゴ。1979年、21歳で国内選手権のロードレースで優勝して以来、国内優勝59回、世界自転車選手権で13個の金メダル獲得という女子の歴代世界記録を持ち、1996年のアトランタ五輪では個人ロードレースで金メダル。自転車界の伝説的存在で、52歳の今も現役、今年のフランス選手権でもタイムトライアルで優勝し、コペンハーゲンの世界選手権での活躍が期待されていた。
 ところが、9月9日、フランス自転車連盟(FFC)は、ロンゴ選手が、抜き打ちのドーピング検査に必要な居所先の通知をこの1年半で3回怠ったとして、連盟から同選手を一時的に除名。それから数日後、スポーツ紙のエキップは、ロンゴ選手の夫でコーチでもあるパトリス・シプレッリ(56)が、2007年に、ドーピングとされているEPO(増血剤)をインターネットで購入したという事実を明らかにした。そのEPOをロンゴ選手が摂取したかどうかは確かではないが、ロンゴ選手への疑いがさらに増した。
シプレッリもFFCから一時的に除名される。ロンゴ選手は弁護士を通し「不当な非難に深く傷ついた。(…)国際的な競技会に、肉体的にも精神的にもトップレベルの状態で出場することは不可能」とし、世界選手権出場を断念。
 ジャニー・ロンゴは、1958年10月31日、オート・サヴォワ県のアヌシーで生まれる。父は建設会社の部長、母は同県サンジェルヴェのスポーツ教師だった。10歳の時に早くも地元での自転車競技会に参加するが、サンジェルヴェがスキー場であることから、最初はアルペンスキーの滑降や回転に才能を見せる。 高校生時代に後に夫となるパトリス・シプレッリと出会い、彼の指導下で自転車競技に転向する。「私は元々完璧主義者だったけれど、彼からファイティング精神を学んだの」。そして21歳での華々しいデビュー。1985年二人は結婚。「彼は私の保護者でエネルギー源。なぜ自転車を続けるの、と聞かれるけれど、自転車が私とパトリスをつないでいる。自転車をやめたら、おしまいよ」。また激しいトレーニングと競技の合間を縫って大学に通い、数学と経営学を学ぶ。ピアノの腕もプロ並みで、ブザンソンの国際ピアノコンクールに何度か参加している。「生まれ変わったらピアニストかパン屋になりたいわ」とロンゴは語っている。
 ロンゴ選手、マスコミ攻勢を避け、サンジェルヴェの山小屋で、重体の父親の看護を続けているという。(真) 

Jeannie Longo


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