この巨大魚! なんとパリ中心部のセーヌ川で捕獲されたのだ。正体は世界最大の淡水魚といわれる、ヨーロッパ大ナマズ。最大では体長3m、体重150kgに達するとか。あわや岸から転落しそうになりながら30分にもおよぶ格闘の末、大人4人がかりで引き上げに成功。
見事つり上げた名人KS氏によると、産業革命以降のパリの大都市化で破壊されたセーヌ川の生態環境だが、近年サケの遡上が確認されるなど、徐々に浄化が進み、生息魚種も増えているとのこと。日中や夕暮れ時はペルシュやサンドルなどが釣れ、日没後から深夜にかけては、コイやナマズ。夜間の釣りはコイ釣りのみ許可されているのだが、特製のエサをキャスティングして、ひたすら待つ「ぶっこみ釣り」といわれるコイ釣りのスタイルは、のんびり川面を眺めながらの最高に贅沢な夜遊び。通りがかりの人々からは、ひっきりなしに「食べるのか?」「セーヌに魚がいるのか?」と質問攻めに合うが、過去に釣り上げた怪物たちの写真を見せれば、一様に驚嘆の表情。ポリスコントロールもあるので、きちんと釣り許可証を購入して、夜釣りはコイ釣りに専念。さて、今夜はどこでサオを立てようか。(高)
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