Batobusに乗る

 夏かと思えるほど日差しの強い土曜日、日陰を選びながら植物園を散歩する娘が「暑い、疲れる、歩くのはもう嫌」と言うので、だったら船にでも乗る?  と誘った時、思い出したのがBatobusだった。1997年に登場したこの「船のバス」は、西はエッフェル塔から東は植物園まで、8つの停船所を結んで定期運航されている。1日券を購入すれば、好きな場所で乗り降りし放題という仕組みで、定点から乗降し一定の時間乗っていなければならない他の遊覧船とは一線を画している。
 植物園から5分程歩いたセーヌ川沿いにあるMusée de la sculpture en plein air(野外彫刻美術館)とよばれる岸に停船所はあった。大人14ユーロ、小人7ユーロか、「バス」なのに少し高い。チケット売り場で一応「一日券ではなく、一回乗船券はありますか?」と尋ねてみると、RATPの定期券Navigoを持っているのならば割引料金(大人9ユーロ)でいい、と言われる。聞いてみてよかった。
 炎天下で待つこと10分。来た来た、するすると船が近づいてくる。下りる人を待っていよいよ乗船。他の遊覧船に比べると小型だしテラス部分も小さいけれど、開放された屋根部分から入る風が気持ちよく顔をなでる。「静かだねぇ」と娘。そうだね、他の遊覧船と違ってこの船には案内のアナウンスがないからだ。さてどこで下りる?  お昼は麺を食べるんだよね、だったらルーヴルで下りて、そのあと今度はオルセー美術館のあたりまでまた乗ってみようか?  ゆっくりと進む船の中で、そんな相談をしたり過ぎ行く建物を見上げたりしながら…こんな散策もたまにはいいな、と思う。しかも歩かなくていいから疲れないし、ね。(海)


 

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