通勤時間、ドライバーの性格が荒っぽくなる。

フランスでは、通勤時間帯になると、ほぼ全員が性格の変貌を遂げる
フランスでは、通勤時間帯になると、ほぼ全員が性格の変貌を遂げる

 さて、よく聞く言葉に「ハンドルを握ると性格が変わる」がある。普段はとっても優しくて穏やかな人なのに、ハンドルを握った瞬間にその性格が豹変(ひょうへん)する。誰でもそんな友人を、一人や二人持ってはいないだろうか?  もしかしてそれはあなた自身?
 この手のドライバーは日本だけではなく、フランスを含む世界中に存在するのだが日本の場合は、昼夜関係なく、ハンドルを握ると同時に豹変する人がいるといえるだろう。一方フランスでは、通勤時間帯になると、ほぼ全員が変貌を遂げる。
 
信号が青に変わった瞬間に発進しないと、ホーンの罵声(ばせい)を浴びる。前車にピッタリくっついて、ある程度の信号無視なんかヘッチャラ。右左折の際に
しっかり安全確認している車にしびれを切らして、交差点内で強引に追い越して曲がっていく後続車…。ドライバーにどれだけフラストレーションが溜まってい
るかが、顔を見ずとも車の動きで一瞬で分かる。
 友人のニコラに「通勤時間帯に性格が荒っぽくなってしまうドライバーがいるけれど、どう思う?」と聞いたところ、「みんな会社に遅刻しないためにする、普通の、自然なことだよ」とのこと。おやおや、それは大変な「普通」だ。
 
しかし車を運転し始めてからだいぶ経っている者として言わせてもらえば、「ハンドルを握って自分の世界に入った時こそ、人間の本性が出る」。通勤時間帯は
まあ仕方ないとしても、それ以外の時に、ゆっくり走っている女性に向かい「ノロノロ運転するなら、免許なんか取り上げるよ」とか、「馬鹿ヤロー、割り込み
しやがって」などと、普段そんなことを全く口にしない友人やパートナーが、ぶつぶつ独り言でも、口に出すことがあったら要注意。いつかそんな言動や行動
が、あなたの身に降りかかって来るかもしれない?(和)