『七人兄弟』の映画化

Les Sept Frères
Les Sept Frères

 フィンランド文学の先駆者アレクシス・キヴィが10年の年月をかけ執筆した代表作『七人兄弟』の映画化。ちょっと怠け者で、女の子とけんかが好きな7人のみなし児兄弟。義務教育を拒否しながら、森の奥深くに住む彼らのちょっと破天荒な成長譚(たん)。粗野であまり可愛いとも思えない登場人物たちは、かえって媚びが過ぎる子供用映画のキャラクターとしては異質だ。素朴ながら味わい深いアクリルと切り絵によって、動く絵本が展開。19世紀の古典童話を借りながら物語ることへの愛を静かに伝えている。監督はリッタ・ネリマルッカとクロード=ルイ・ミシェル。集中力のある子供であれば5歳くらいから鑑賞が可能だ。(瑞)