アンドレ・デュソリエ

Andre Dussollier (1946~)
 アンドレ・デュソリエはアヌシー生まれ。両親は税務署勤めのお役人。スイスと国境近くの山村育ちでサッカーに夢中な子供だったが、10歳で見た舞台版『にんじん』で演劇の世界に開眼。次第に俳優を志す。コンセルヴァトワールやコメディ・フランセーズで演技を学んだ後、1972年トリュフォーの『私のように美しい娘』で映画初出演。早くも名監督との出会いを果たし、その後、ロメール、シャブロル、リヴェット、レネといった名だたる監督と仕事をするきっかけになる。だがナイーブな社会学者役がハマり役過ぎて、しばらくは役柄が「優男タイプ」に限定されがちだった。1985年にはコリーヌ・セロー監督の『赤ちゃんに乾杯!』が大ヒット。ようやく国民的俳優の仲間入り。90年代以降も着実にキャリアを重ね、『愛を弾く女』『恋するシャンソン』『クリクリのいた夏』と話題作に登場。どんなタッチの作品に登場しても、周りの色にしっかり染まる様子はカメレオンも顔負け。今や悪役もすっかり板についた。『奥さまは名探偵』といったコメディだって実は十八番。
 最近では『Une ex残ution ordinaire』の演技が話題になった。フランス語をしゃべる奇妙なスターリン役なのに、あまりに自然で、デュソリエが演じているとは気がつかない観客が続出。現在は最新の出演作品『Chicas』が公開中だ。(瑞)