Le Coin de table — 手ごろな値段で、一級のワインと料理が楽しめる。

 ボクのワインの先生はユーグさん。ワイン好きが集まっていた彼の店〈Le Coin de verre〉が1年前に閉店し、行き場のなくなっていたボクらにユーグさんからメールが届いた。「私のところで長い間働いていたソフィーが、同じワイン、同じ料理で、同じ通りに店を開きました」
 早速、ワインに目がない友人と出かけてみた。ソフィーさんはボクを覚えていてくれて、「あなたの大好きなミネルヴォワもありますよ」
 前菜には、二人でソーシソンや生ハムの盛り合わせ(10€)を一つとった。白ワインを飲むというのならカラスミ(13€)で始めるのも悪くない。ワインは、11€のコット・デュ・ローヌから黒板にいろいろ並んでいるが、やはりミネルヴォワ(1本15€)に落ち着いた。ここのミネルヴォワは、干しプラムの香りが控えめで、まろやかでいながら落ち着いた飲み口が気に入っている。これで15€でいいのだろうか…「みんなとおいしいワインを分かち合いたい」というユーグさんの哲学がこの店に引き継がれたという喜びがわいてくる。
 メインだが、〈Le Coin de verre〉以来の名物料理、アンドゥイエット(13€)がいつも用意してあり、他には本日の一品だけ。今夜は子羊のもも肉のロースト(13€)。アンドゥイエットはもちろん5Aがついた極上品で、添えてあるソフィーさんのエシャロットソースは〈Le Coin de verre〉のものより優しい味だ。子羊肉は、ボクには少しだけ焼け過ぎだったけれど、肉の質がいいのだろう、とてもジューシーで、味見をした友人は思わず目を細めた。メイン2品以外という人は、コンテチーズやソーセージがたっぷり入ったサヴォワ風サラダもおすすめだ。
 ルブロション、トム・ド・サヴォワ、コンテのチーズ盛り合せ(10€)をとったらワインが足りなくなった。するとソフィーさんが「これはコリユールの赤」と言いながらグラスを満たしてくれた。(真)

27 rue de Sambre et Meuse 10e  01.4201.8304   M°Belleville  
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