バイオリンを習う娘に生の音楽の臨場感を味わわせてやりたいと、これまでにジャズコンサートやラテン系音楽のコンサートなどを一緒に楽しんできた。とはいえ娘が習うクラシック音楽の敷居はなかなか高い。そんな時、友だちが娘にとプレゼントしてくれた一枚のDVDがよいヒントになった。
『La Musique classique expliquée aux enfants』というこのDVDは、ジャン=フランソワ・ジゲルが、音楽って? という素朴な疑問を発することから始まる。ジゲルは国立高等音楽院出身で、1997年からパリ20区の区役所で誰もが親しめるクラシック音楽の「入門編」ともいえるコンサートを開いてきた。昨年6月の〈Fête de la musique〉以来(今回のDVDはこの時の収録)、パリのど真ん中にあるシャトレ劇場で、フランス国立放送管弦楽団を率いる毎月1回、定期的なコンサートを企画している。月ごとに作曲家を選び、やさしく解説しながら生の音楽を楽しませてくれる。3月14日はラヴェル、4月8日はプロコフィエフ、5月11日はプーランク…(大人17.5€/学生・子供10.5€)。
しかし、学校のない水土は思い切り朝寝坊してしまう娘を、私はまだ一度もこのコンサートに連れていく機会に恵まれていないのです…とほほ…。
そうそう、クラシック音楽の殿堂ともいえるSalle Pleyelでも月1度土曜の朝に親子向けのコンサートが開かれています。(海)
シャトレ劇場のプログラム:
www.chatelet-theatre.com/
サル・プレイエルのプログラム:
www.sallepleyel.fr/