Un conte de Noel


 カンヌ映画祭での上映も好評で、主演のカトリーヌ・ドヌーヴに特別賞が贈られたアルノー・デプレシャン最新作。
 北の町ルーベにクリスマスが迫る。解体しかけた家族が、母ジュノン(ドヌーヴ)の病気で、一つ屋根の下に集う。父、母、長女、二人の息子にその伴侶や孫たち。そして幼少時に死んだ息子の影。物語はジュノンの骨髄移植を軸に紡がれるが、カメラは複数の登場人物たちの内面にも積極的に寄り添い、心地よい道草を続ける。彼らは人生の皮肉と残酷さを飼い馴らそうとする迷える子羊たちだ。そしてキアラ・マストロヤンニの美しさ。デプレシャン・マジックにかかると、「ややブス女」が、いつも輝く美女に早変わり。(瑞)