マリー・アントワネット展

 こちらの子供、とくに女の子は王子様やお姫様が大好きだ。娘を『マリー・アントワネット展』に誘ったら、即座に「行く!」との返事。
 はじめはオーストリアで過ごした幼少時代の展示。本名は「マリア・アントーニア・アンナ・ジョゼファ・ジョアナ・フォン・ハプスブルグ=ロートリンゲン」。覚えるのも大変なほど長い名前だ。たくさんの肖像画が展示されている。娘が発した素朴な疑問は「みんなマリー=○○という名前なのはどうして?」だった。「それは母親で女帝として有名なマリア=テレジアの『マリア』からきているの」と隣で鑑賞していた品のいい老女が説明してくれる。
 マリー・アントワネットは、厳しいしつけを受けながらも、ダンスや音楽を楽しんだ少女時代からフランスの女王になり、フランス宮廷での生活、そして革命に続き処刑台にのぼり短い生涯を終える。大半はヴェルサイユから持ってこられた絵画と豪奢なオブジェ。娘は「きれい!」だと思う作品の前で足を止める。 
 グランパレの会場は子供には少し大きすぎる。最後の革命、処刑の展示室は、時間切れというか忍耐切れでカット…ちょっと残念。(海)

Galerie nationale du Grand Palais : 3 av. du
Général Eisenhower 8e  01.4413.1717 
6月30日迄(火休)。10h-22h、木20h迄)
8e-10e(12歳以下無料)。日時指定の前売り券を購入したほうが賢明。毎週水曜と土曜の14hから2時間、8-11歳の子供向けのアトリエが開設されている(9e)。
詳しくはwww.rmn.fr/Exposition-Marie-Antoinette,176


●Mèche Blanche,Les Aventures du petit castor


 前作『バグズ・ワールド』で、西アフリカの蟻に迫ったフィリップ・カルデロン監督。本作では、北カナダに生きるビーバーの男の子が主人公。向こう見ずな彼は、急流にのまれ、遠い川下へと運ばれてしまう。見知らぬ土地で出会う恐ろしい敵の数々。彼は無事、家族のもとに戻れるのか。
 あくまでリアルな〈動物目線〉にこだわっており、子供たちには、「小動物にもこんな豊かな毎日がある」という発見をさせてくれるはず。「ビーバーって面白い」と思ってもらえればチャンス。鑑賞後は、親子で動物図鑑を開いてみたい。物語としては、複合家族への目くばせがあるあたり、いかにもフランス人監督らしい展開なのかも。対象年齢は4歳から。(瑞)