フランス風耳そうじは、綿棒をクルクル。

 私たちの脳と外界を直接つなげる大切な器官の一つ。とても繊細でかつ神秘的で、たくさんのツボやリンパ腺が密集し、ニオイや汚れの気になるところ。なのに自分ではなかなか見にくい器官…ってな~に?  答えは「耳」
 フランス人は平均1カ月に1回の割合で「耳かき」をするという。といっても風呂上がりに綿棒でクルクルまわすだけ。なんだか耳あかがより耳の奥へいくだけで、「耳そうじ」にはほど遠いし、これじゃあ、耳あかがたまるのも当たり前?  急に耳の聞こえが悪くなり病院へ行ったら耳あかがたまりすぎていただけということもある。そこから細菌が繁殖し外耳炎をおこす人も少なくないという。フランス人で小指のつめを伸ばしている人もいるが、ほとんどが耳かき用で、小指は「auriculaire  耳の指」ともいう。耳鼻科でも日本のように先生が診察時に丁寧に耳そうじしてくれるなんてことはなく、液体薬を耳の中へ入れ、あかごと外へ流しだすくらい。そんなフランス人には日本風耳かきは「危険」とうつるらしい。
 日本では、今は耳かきがメインコースの「イヤーエステ」まであり、予約は1カ月先とか。耳あかがキレイにとれたという達成感が流行のヒミツ?  でも一番の理由は「耳かき=ひざ枕のぬくもり」で、身をゆだねるスキンシップでいやされるからだろう。フランス人のようにビズー(頬にチュー)の習慣がない日本人にとって耳かきは大切なスキンシップのようだ。
 先日電車内で小太りのフランス人、満面の笑みを浮かべて愛ネコの耳を両人差し指でクルクル…、掃除? それともビズーがわり? とにかくネコはごきげん、飼い主の方は耳あかどころか耳毛までのび放題。
 「耳のツボでスリムダイエット」なんていつか流行ればフランス人も耳そうじに興味持つかも。これってミミよりな話!? (有)