サルコジ大統領のラブラブアツアツ旅行。

 セシリア夫人と10月18日に離婚し、壮齢53歳のサルコジ大統領の孤独はさぞや…と世間が案じるまでもなく12月15日(国内で反発を買ったリビアのカダフィ大佐の訪仏終了日翌日)、ディズニーランドで新しい恋人カーラ・ブルーニ(39歳)との熱々シーンをカメラマンらに撮らせる。彼女の母と息子オレリアン(7歳)もそばに。その晩、二人はディズニーランドホテルの187m2のスイートに一泊(エリゼ宮にはまだ連れて行くことができない?)。その一週間前に二人はヴェルサイユ宮殿の庭園で田園恋愛の散歩を楽しんでいる。
 19歳からディオールやサンローランなどのモデルを務めたカーラ・ブルーニ(俳優・監督ヴァレリア・ブルーニ=テデスキの妹、トリノのブルジョワ出)は、男性にとって垂涎の的。ミック・ジャガーからジャン=ジャック・ゴールドマン、レオス・カラックス、エリック・クランプトン、米不動産王ドナルド・トランプ…と各界有名人と恋愛遍歴を重ねる。
 カーラ・ブルーニは5年前に歌手に転身し、ビロードのようなかすれ声でアルバム第1作は200万枚ヒット。当時の恋愛相手、哲学者ジャン=ポール・エントヴェンから息子ラファエル(哲学者ベルナール=アンリ・レヴィの娘ジュスティーヌの夫)に乗りかえ、7歳若い彼との間に息子をもつ。ジュスティーヌの自伝風小説『Rien de grave』でカーラは「夫の盗人」と書かれ、世間では「男性貪欲家」といわれるほど魅惑の磁力が強い。
 一カ月半前のこと、広告業界第一人者セゲラ氏の別荘で、カーラはセゲラ氏旧知のサルコジ大統領の前でギターを弾き歌う。身長180センチ、頬骨の張り方、猫のような妖しい青い瞳など、セシリア夫人に似ているうえギターと甘い歌声…サルコジ氏がまいらないはずがない。
 12月20日、大統領はちょっぴりカトリック心に衝き動かされたのかバチカンで教皇ブノワ16世に謁見し、「フランスのルーツはキリスト教」と共和国の大統領らしからぬ発言。そのあとラブラブ旅行は12月25日、カーラの息子も連れてエジプトのルクソール宮殿見学後、ヨルダンのペトラ遺跡へと向かう。
 男性征服の頂点、国家元首サルコジ大統領をまいらせたカーラ・ブルーニだが、二人でまるでリアリティーショーを演じているよう。大統領は1月8日の記者会見で、新恋人との再婚までほのめかし、公私ともにマスコミが称する「スピーディ大統領」を演じる。大統領としての伝統的節度とモラルを破り、公私を混同し、マスコミを利用して政治をも卑俗化させるサルコジ自作自演の即興劇を、国民は一時的に面白がっても、日常を浸食する切実問題〈購買力の低下〉で頭がいっぱいなのだ。金(昨年10月から大統領の報酬が1.7倍増)と恋愛と政治をどう融合させていくか大統領の今後の課題になりそうだ。(君)

Dico
peopolisation (pipolisation)
(ピポリザシオン 女性名詞)

 英語の「国民」とか「人々」を意味する “people” というコトバが、フランス語でも2000年くらいから、ショービジネスやスポーツ界の「有名人」という英語とはまったく異なった意味で、使われるようになった。たとえば〈Gala〉とか〈Entrevue〉のように有名人の近況やゴシップを中心に扱う雑誌は “presse people (pipole)”。そして取り巻きの有名人たちを利用してメディアに売り込む態度や行動は “peopolisation (pipolisation)” と呼ばれる。昨年の大統領選の際、サルコジ候補は、俳優のジャン・レノや歌手のジョニー・アリデーなどを動員してキャンペーンを行い、”peopolisation (pipolisation) de la campagne électorale ” と批判された。最近も、リビアの独裁的指導者カダフィ大佐を招待し左右両派からたたかれた大統領、その批判をそらすためか、直後に歌手カーラ・ブルーニとのむつまじい姿がメディアに流れるように仕掛け、”peopolisation du politique 政治の有名人化” に拍車をかけている。
 ところが1月初めにパリジャン紙が行った世論調査では、サルコジ大統領の支持率は7%落ちて49%に。私生活を前面に出しすぎるが63%。(真)


 

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