特集「フランスのゴミ事情」を読んで
フランスのゴミ分別方法はとても緩やかで、甘く、日本のそれに比べたら比較になりません。
私の住んでいる神奈川県松田町では、例えば、空瓶の回収方法一つを取り上げても、まず口の金具の部分をはずし、紙のラベルやプラスチックも取り除き、瓶は4つの箱に色ごとに分けて入れる。青・緑・茶・透明の4種です。週に一度だけの回収日の午前10時までに出さないと翌週まで出せません。このように市町村行政は、リサイクルという名のもとに市民に法律のごとく規制しています。
生ゴミについては、中味が見えるように半透明の「有料化した市町村名入り特定袋」を使わなければならぬとは、どこかカラクリがあるようで?
この現実に反対の意見も出ないムトン的市民が日本人の良いところだと思いましょう。名入り有料ゴミ袋にはダイオキシン対策加工がなされているというならば、スーパーの無料レジ袋も同じ製品にするのは簡単なことなのに…。
それに比べて、パリでは日時に関係なく、回収ボックスに捨てることができる。ラッキー!
日本のシステムは、一週間に分けられた分別ゴミのスケジュールに合わせて市民生活の朝は始まるといっても過言ではない。フランス人はやりますか? 日本では隣人の厳しい監視の目から逃れることができません。市民生活の5日間はゴミと共に始まる!!
しかし、この厳しい掟のお陰でリサイクル技術は世界のトップレベルの水準にまで進歩し、皮肉にも資源の少ない日本がゴミという資源のリサイクルのノウハウを世界に売り出す日も間近でしょう。ガンバレ、ニッポン!!
(IKU)