Jacques Villeret — フランス映画界は貴重な喜劇役者を失った。

 1月28日、俳優のジャック・ヴィルレが亡くなった。53歳。1998年にフランシス・ヴェベール監督の『奇人たちの晩餐会』でセザール主演男優賞を受賞したが、彼の本領は、ジャン・ベッケル監督の『クリクリのいた夏』やジャック・ロジエ監督、パスカル・トマ監督の諸作品で発揮されている。舞台では、楽器と格闘するベース奏者を演じた『la contrebasse』がロングランとなった。「完璧主義すぎて、そればっかり考えるようになってしまうから、喜劇を演じることは面白くもなんともない」というのが口ぐせだった。
 1951年トゥールで生まれる。15歳の時にジャック・ブレルの歌う姿に感動して俳優になることを決意。バカロレア取得と同時にパリへ。コンセルヴァトワールを首席で卒業し、若くして舞台に立つ。アルコールに溺れることも多く、別離、孤独、抑うつ症に苦しんだが、美しいセネガルの女性と出会ってからは生活も落ち着いた。この突然の訃報に「喜劇の中に涙を、悲劇の中に笑いを感じさせてくれた」と、俳優のフランシス・ユステールは追悼の弁。(真)