OVNI 560 : 2005/2/15

「フランスでは300万人が住宅難で苦しんでいる。南アジアで起こったことでマスコミはがんばったが、この国で起こっていることにも声を大にしてほしい」
2月1日、エマウスの創始者の一人、ピエール神父は、車椅子でミュチュアリテでの集会に参加。92歳になっても不平等な社会への怒りは衰えていない。

「同性愛は異性愛に劣っている」
1月28日、France 2テレビ局のカメラを前にして、民衆運動連合(UMP)のクリスチャン・ヴァネスト国民議会議員の発言。この発言に抗議して、Act Up、SOS Homophobieなどは同議員の辞任を要求。同議員は1999年にも、国民議会で、「同性愛的行動は、人間生存への脅威である」と演説して野党から辞任を要求されている。


1月5日バグダッドで、リベラシオン紙のフロランス・オブナ特派員と彼女のガイドをつとめていたイラク人が行方不明になった。武装集団に拉致された可能性が強いが、1カ月以上経っても手がかりなし。
1月26日、レピュブリック広場中央に二人の写真が取り付けられた。
2500万人
パリ観光局の調べによると、2004年にパリにやって来た外国人観光客は2500万人で、2003年より50万人増。

1万人
国立統計経済研究所(Insee)とホームレス援助部隊(Bapsa)の調べによると、パリ市内の路上生活者は1万人に達する。

35万人
労働省の調査によれば、1998年から施行された35時間法のおかげで新たに雇用された人は35万人。経営者側の調査団体Rexcodeによれば15万人のみ。

35.6時間
35時間法を緩和する(骨抜きにする)政府改革案が国民議会で審議されている。10人以上の社員を有する会社の週平均労働時間は、1992年は39時間だったが、2004年は35.6時間と大幅に短縮された。Ifopがサラリーマンを対象に1月27日と28日に行った世論調査によれば、77%が週35時間労働を維持することに賛成している。超過勤務で収入を増やしたいと答えた人はわずか18%。

●フランス国鉄ふたたびストへ
 1月25日21時ごろ、トゥールーズ市とカオール市を結ぶローカル線で、一人で勤務に当たっていた女性の車掌が、24歳の男から性的暴行を受けた。翌日、フランス国鉄各組合は、1月19日の人員削減反対ストに続いて、「各列車に最低二人の車掌」などを要求して大がかりなストに突入。フランス全国で、ローカル線や長距離列車の運行がほとんどマヒした。
●ポー市精神科病院殺害事件の容疑者逮捕
 1月29日、ピレネー・アトランティック県ポー市で、交通取り締まりの警察官に向かって発砲しようとしたロマン・デュピュイ(21)が逮捕された。昨年12月18日、同市にある精神科病院で、看護婦と病院職員の二人が殺害された事件の犯人ではないかという疑いが強くなり、家宅捜査したところ、犯行に使われたと思われるサーベル剣が発見された。容疑者のDNA鑑定の結果、殺害現場で検出された犯人のものと一致。容疑者は強度の精神分裂病にかかっていて、昨年夏、犯行があった病院に入院したことがある。母親の証言によれば、最近息子の病状がふたたび悪化してきたため、何度か再入院できるように病院に頼んだが、空きがないという理由で断られたという。
●モンブラントンネル火災裁判開始
 1999年3月24日、モンブラントンネル内で火災が発生し、トラックや乗用車に乗っていた38人と消防士1人が死亡。それから約6年経った1月31日、オート・サヴォワ県のボンヌヴィル軽罪裁判所で、トンネル管理会社の経営者や、火災源となったトラックの運転手などの責任を問う裁判が始まった。トンネル監視員の不注意で、煙探知機の警報が鳴ってからトンネルを閉鎖するまで4分もかかっていること、フランス側とイタリア側の安全に関する協力態勢は皆無といってよく、1973年以来、火災演習も行われていなかったこと、イタリア側には消防隊も救助隊もゼロだったっこと、など、営利中心の管理会社の落ち度が明らかになってきた。
●ヴァンデ・グローブ、ゴールイン

 第5回ヴァンデ・グローブ・チャレンジ(単独無寄港で、全行程およそ2万4000マイル)は、昨年11月7日、20艇がレ・サーブル・ドロンヌ港をスタート。4年前の覇者ミシェル・デジョワヨーと同じPRB号に乗ったヴァンサン・リウー(33)が、2月2日23時49分、出港地にゴールイン。87日10時間57分という、これまでの記録を5日以上も縮めた新記録。
●35時間法維持を要求して50万人がデモ
 35時間法を緩和することを目的とした政府改革案に抗議して、2月5日、週35時間労働維持を要求して、フランス各都市で約50万人(パリ5万人、マルセイユ3万人…)がデモ。民間組合員の参加も目立った。

●アメリカ賞はジャッグ・ド・ベルエ
 1月30日、競馬の繋駕(けいが)速歩レース*では世界一といわれる第84回アメリカ賞がヴァンセンヌ競馬場で開催された。一週間前に開催された速歩レース世界選手権でも勝利を飾っているジャッグ・ド・ベルエ(8歳馬)が予想通りに圧勝。

*サルキーという二輪車に騎手が乗り、これを馬に引かせて競走。馬が速歩で走らないと失格。