Jacques Borie — 〈ロオジエ〉の名シェフが定年退職。

 東京銀座の並木通りにある最高級フランスレストラン〈ロオジエ〉の名シェフ、ジャック・ボリーが定年退職。59歳。
 1946年、コレーズ県のル・ロンザックという村で生まれる。14歳からレストランの厨房で才能を見せ、〈マノワール〉や〈グラン・ヴェフェール〉で修業後、1971年に日本に送られる。「当時日本に発つことは、月に行くようなものだった。中国の近くということはどうやら知っていたけれどね」。来日後は、〈シャルドネ〉や〈ホテル・オークラ〉のシェフとしてその名をとどろかす。1982年にはフランス国家最優秀料理人の称号を授与される。そして1986年以来〈ロオジエ〉の厨房で采配を振ってきた。「日本人は旅行をしていて、なにがうまいかに精通しているので、油断ができない」
 日本人女性と結婚して娘が一人いる。「32年間の日本生活で自分は変わったと思う。少しフランス人っぽくなくなり、日本人らしくなった」と語るボリー氏だが、定年後は、やはり娘が生活しているパリに戻ることにしている。(真)