ボクらのまわりで、今評判のこの店は「ワイン屋を兼ねたビストロ」とうたっているだけに、まず、壁に並んだワインの種類の豊富さに圧倒される。ワインクーラーにも、数々の白ワインが飲みごろの温度に冷やされている。お店で食事といっしょに味わう時は、持ち帰り用の値段に栓抜き代droit de bouchon 5€が追加される。昼のコースは、日替わりのメインに白あるいは赤ワイン1杯で9.50€、それにデザートが付いて13.50€の二つ。
メインは3品あり、ボクらは〈サケのグリル、ゴマ風味〉と〈豚のスペアリブ、ブドウ風味〉をとった。サケの方はその焼き加減がみごと。下になっている皮もきちんと焼かれ、身の方にはゴマが一面にまぶしつけてある。ごはんにはニンジン、ナス、赤ピーマンが混ぜ入れられ、頂上にはタラゴンが飾ってある。塩味も優しく、付いてきた、どこまでも辛口でいながらまろやかな風味の白ワインにぴったりだった。豚のスペアリブの方は、かりっと焼き上げられ、脂がとろけるよう。ブドウの甘みもきいているし、小さな皮付きのジャガイモもうまい。赤ワインはガール県のものだという。口当たりは優しいが、コショウのような風味が残る名品。
デザートのクラフティも甘みがおさえてあり、もう1杯頼んでしまったワインにもぴったりだった(グラスワインは2.50€から)。夜は魚料理中心のアラカルトになる(ワイン次第だが一人約30€くらいという)。ワイン発見に出直したい。(真)
La Muse Vin
Adresse : 101 rue de Charonne, 75011 Paris , FranceTEL : 01.4009.9305
アクセス : M° Charonne
日曜休み