★★★Les Tetes Raides 6月のブッフ・デュ・ノール公演は連日満席だったテット・レッドが、評判の8枚目の新作 “Qu’est-ce qu’on se fait chier” をひっさげて、再び同劇場でジャヴァ・ロックの公演。 スケッチをたっぷり盛り込んだ今回の公演は、少々やりすぎで、他の演奏家も多数参加のやかましいコンサートだった。それでもファンたちは大満足。C・オリヴィエの率いるマルチ・ミュージシャンたちが、今夜も、足の踏み場もないほどさまざまな楽器を使って熱演。 4日迄/20h30。22€(Fnac/Virgin) *Bouffes du Nord: 37bis bd de la Chapelle 10e 01.4607.3450 ★★★★Michel Hermon *Le Sous-Sol: 35 rue des Panoyaux 20e 01.4349.4310 |
ミシェル・エルモン |
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●バッハの協奏曲 日曜の朝の室内楽シリーズも10月から 再開。5日は、ハープシコードを演奏しながらクリストフ・ルーセが指揮する、レ・タラン・リリックの演奏で、バッハの名曲、オーボエとヴァイオリンと弦楽のための協奏曲 、ハープシコード協奏曲、カンタータからの抜粋。 いずれも11h開演。 20€(当日売りのみで10hから発売) *Theatre du Chatelet : 1 place du Chatelet 1er 01.4028.2840 |
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●ポルカを聴いたり、歌ったり ポーランドの民俗舞踊がマズルカなら、チェコの民俗舞踊はポルカ。チェコ文化センターで、まず45分は、フローラン・サレの指導でポルカの踊り方を稽古。次の30分は、 ジャン=フランソワ・バレーヴルのピアノでスメタナやマルティヌー作曲のポルカを聴き、そのあとはピアノやヴァイオリン、ベースに合わせて舞踏会! 踊りやすい靴で参加しましょう。 9日/20h 入場無料(予約した方が無難) *Centre Culturel Tcheque : 18 rue Bonaparte 6e 01.5373.0022 ●ベルリオーズ『トロイアの人々』 今年は、フランスを代表する作曲家、ベルリオーズの生誕200年にあたり、10月には、ウェルギリウスの『アエネイス』をもとにしたオペラ『トロイアの人々』が上演される。ベルリオーズを得意とするエリオット・ガーディナーが音楽監督で、スーザン・グラハム、サラ・ミンガルドらが歌う。 11日、14日、18日、22日、29日/18h30 26日/15h30 15€~150€ *Theatre du Chatelet : 1 place du Chatelet 1er 01.4028.2840 ●〈カフェ・ジンマーマン〉 各声部一つの楽器編成で、バッハの協奏曲に新しい光をあてた〈カフェ・ジンマーマン〉が、スカルラッティのソナタを編曲したアヴィソンの合奏協奏曲や、コレルリのソナタを編曲したジェルミアーニの合奏協奏曲を演奏。ハープシコードのセリーヌ・フリッシュに注目。 21日/20h30 15 €*Theatre de la Ville : 2 place du Chatelet 4e 01.4274.2277 ●椎名豊ピアノトリオ 『United』などを初めとする数々の名アルバムを発表してきたジャズピアニストの椎名豊が、フランス、スイスツアー。パリではサンサイドで公演する。共演はベースのヨニ・ゼルニック、ドラムのリオネル・ボカラ。 8 日/21h 20€ *Sunside : 60 rue des Lombards 1er 01.4026.2125 12日には、大学都市の日本館でも公演。 ●ビスクラからディワン アルジェリア、サハラ砂漠が始まるところにある町、ビスクラ。遊牧のアラブ人、ベルベル人、移り住んできた黒人らがもたらした音楽が一つになって、ディワンと呼ばれる音楽が誕生した。さまざまな打楽器やガンブリという低音の弦楽器が生み出すリズムにのって、呪術的ともいえる歌がボクらをトリコにする。 20日/20h30 11€ *Instants Chavire:7 rue Richard Lenoir, Montreuil 01.4287.2591 M。 Robespierre |
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DVD ●Led Zeppelin DVD(Warner) ライブ盤に恵まれなかったレッド・ツェッペリンだけに、1970 年、73年、75年、79年のライブが収められたこのDVDの発売は、ロック史上画期的なできごと。圧巻は、70年、ロンドンのアルバートホールでの1時間40分におよぶコンサート! 『Dazed and confused』では、歌手のプラントとギターのペイジが、ライブならではの緊張感溢れるインタープレイ。弓弾きもまじえたペイジのギターは、どこまでもブルージーかつ鮮烈だ。『Moby Dick』では、ドラムスのボーナムが、20分近い、地球もうち割るかのごときソロをとる。そしてプラントの絶唱が聴かれる『Whole lotta love』…。 ボリュームを精一杯上げて聴きましょう。夏の暑さが気持ちよくなってくる。(真) |