現地校に通う私の娘の名前

現地校に通う私の娘の名前は「り」で始まる。当然、正式には R で綴らなければならない。しかし、そうすると発音は日本名とかなり違ってしまう。それを嫌がる娘は正式な書類には R、友人の間では L、と使い分けている。
先日、娘のパスポートを書き換えるとき、無理と分かりながらも、L を使えないだろうかと在仏日本大使館で尋ねてみた。しかし、ヘボン式ローマ字表記には L が存在しないという規則を変えることはもちろん不可能だった。
Rの発音が日本語の「ら」行の発音からほど遠いのはフランス語に限られたわけではない。英語の場合も同様、「ら」行 の発音は R より L に近いと英国人の友人は言う。英語ではライスがコメではなくシラミになってしまい、フランス語ではコメでなくベッドになってしまうように、昔から伝わる冗談が示すとおりだ。それなら、どうしてローマ字では L でなく R を使わなくてはならないのだろう。
ローマ字は名前を示す場合に用いられる。地名や個人、会社の名前。いわば世界に向けた日本の窓口とも言える。それなら日本名の発音をなるべく忠実に表すアルファベットを選ぶべきではないだろうか。少なくとも L を使う権利は与えられても良いと思うのだが。(田所 美保)


 

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