●2月も失業率上昇 2月も失業者が5400人増え、失業率は前月比0.2%アップし就労人口の9%、221万4400人に。ヨーロッパの平均失業率7.7%を超えている ●ムサウイ容疑者に死刑を求刑 3月28日、米国司法省は「ビンラディン氏らと共謀して数千人の市民を殺害した罪は重大である」として、フランス人のザカリアス・ムサウイ容疑者に死刑を求刑したい、と発表。容疑者は昨年8月パイロット養成学校に通っているところを逮捕され、同時多発テロが起こった9月11日には拘留中だった。実行犯でない容疑者に死刑が求刑されるのは米国でも異例のこと。裁判は今年10月から始まるが、ムサウイ容疑者は犯行を全面的に否定。 ●大統領選挙候補者最高の16人! 4月4日、憲法評議会は、国民に選ばれた国民議会議員や市長など500人以上の支持署名をもらった16人が、大統領選挙候補者として有効である、と発表した。第五共和政になって以来初めての大人数で、小さな町村では、選挙ポスター用の立て看板を増設したりする予算を捻出するのに一苦労。 ●モンブラントンネル 1999年3月、死者39人を出した火災事故以来閉鎖されていたモンブラントンネルは、3月9日、一般車に限って開通された。それ以降、トラックの通行に関し、開通日を国民議会選挙以降に遅らせたいフランス政府と即時開通を迫るイタリア政府との間で交渉が続けられていたが、3月29日より、19トン以下のトラックに限り通行が許可されることになった。19トン以上の大型トラックの通行は5月13日以降になる予定。 ●仏ラグビーチーム強し 4月6日は、6カ国対抗ラグビーの最終日で、仏チームは、スタッド・ド・フランスでアイルランドチームと対戦したが、力強いスクラムと素早いボールさばきで5トライをあげ圧勝(44-5)、5戦全勝優勝をとげた。2位は4勝した英国。フランスの全勝優勝は5カ国対抗だった1998年以来で7度目、来年のワールドカップへの期待が高まった。 ●パレスチナ抗争の影響がフランスに パレスチナ人による自爆テロ、イスラエル軍によるパレスチナ自治区侵攻、とパレスチナ抗争が激化し、その影響がフランスにまで及んでいる。 3月31日にはリヨン、4月1日にはマルセイユ、3日はモンペリエなど、フランス各地のシナゴーグ(ユダヤ教の礼拝所)が放火され、Crif(在仏ユダヤ系団体代表評議会)は、この一連の放火事件は反ユダヤ主義の現れであるとし、警察の警備強化を要求。 4月6日、イスラエルのシャロン政権による侵攻に反対し、パレスチナ建国を要求するデモがフランス各地で繰り広げられ、パリでは3万人が参加。 4月7日には、フランス各地で、反ユダヤ主義に抗議しイスラエルを支持するデモ。パリでは10万人が参加したが、解散時に一部の強硬派が警官やジャーナリストに襲いかかり、警官の一人がナイフで腹部を刺され重傷を負った。 ●パリ・マラソン 4月7日、3万人が参加したパリ・マラソンで、男子では、フランスのブノワ・ツビルチェレウスキ選手が自己最高の2時間8分18秒で初優勝。女子では、日本の松岡理恵選手が2時間24分33秒で2位に入った。 |