€に強くなりた~い
1月1日から、ユーロ圏12カ国でユーロ紙幣と硬貨の流通が開始された。フランスでは、今のところフラン紙幣・硬貨も使えるが、2月17日には、7世紀にわたって使われてきた通貨 “フラン” が町中から消えることになる。
ユーロ表示に移行する際に、はしたを切り捨てるフリをした便乗値上げもかなりあった。ぼくが行きつけのカフェのコーヒーも6Fから1€(6F56)になったし、オピニオンリーダーであるべき日刊紙の『リベラシオン』や『ル・パリジャン』なども便乗。
複雑な計算を避けるためか、お店や朝市では、フラン払いの人にはフランでオツリ、ユーロ払いの人にはユーロでオツリというケースが多いようだ。また1サンチーム単位のやりとりも増えて、8種類の硬貨が財布にひしめき合い、お年寄りからは「小額銅貨の見分けがむずかしい」という声も上がっている。
最近の世論調査で、フランス人の88%が、ユーロ移行はうまくいったと答えているように、こんな大改革に、市民はみごとなくらいに平静に応え、欧州連合委員会や各国政府はほっと胸をなで下ろす順調なすべり出しとなった。(真)
『ユーロすごろく』
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地下鉄の窓口でもオツリの計算に時間がかかりふだんより長い列ができた。