ジャン=ピエール・レオさん Jean-Pierre Leaud 一 トリュフォー監督の〈ドワネル〉シリーズが人生を変えた。

 トリュフォーが監督した『大人は判ってくれない』から『逃げ去る恋』まで
5本の〈アントワーヌ・ドワネル〉シリーズが、DVDになって発売された(MK2 Editions)。15歳の少年時代から結婚して子どもができ中年に近づくまでの20年間にわたるドワネルの軌跡は、ドワネルを演じたジャン=ピエール・レオさん(57)の生き方にも重なる。「トリュフォーは、私のように道を見失いかけていた子どもを世話してくれました。彼に出会ったのは幸運でした。とても人間的で寛容だったのは、きっと、彼も映画に救われたことがあったからでしょう」
 ゴダールの『中国女』やベルトリッチの『ラストタンゴ・イン・パリ』などでも忘れられない若者像を演じた。「リュミエール兄弟が存在しなかったら私の生はありえない」と断言するレオさん、演技中の集中力は映画界の神話になっているが、スターを気取ることはなく、マスコミに登場することもきわめてまれだ。(真)


“Il s’est occupé de l’enfant
perdu que j’etais, j’ai eu
la chance de tomber sur lui.
Il était très humain et
généreux.
Surement parce que
le cinéma l’avait sauvé.”