どこへ行くのも徒歩でOK!?憧れのサン・ルイ島暮らし。 メトロPont-Marie駅 (4区)。約30m2。家賃4000F をシェア。

 スウェーデン人のアンドレアスさんのアドレスを聞いてびっくり。彼はサン・ルイ島に住んでいるのだ。パリのど真ん中ちゅうのど真ん中だから学校へ行くのも友だちと会うのもほとんど徒歩。カルト・オランジュを買う必要もない。
 この部屋は、彼の友人が17区にあるスウェーデン教会に掲示されたアノンスで見つけ、大家さんと連絡を取ったところトントン拍子に話が決まった。抜群の立地に加え家具つきで設備も整っているのだが、一人で住むには少々予算オーバー。そんなわけでアンドレアスさんとシェアすることになったのだそう。その友人はすでに帰郷しており、現在は別のスウェーデン人の友人と同居している。
 部屋は、二人で住むにははっきりいって広くはない。けれども、メザニンになったベッドへ昇るための梯子が壁に沿って設置されていたり、作りつけの靴棚があったりと空間利用の工夫がされている。そのうえ、二人とも私物が少ないので、部屋はすっきりとした印象なのだ。

 パーティー好きなアンドレアスさんが気に入っている点がもう一つ。床がモケット敷きのため直接座れるので、大勢の友だちが来ても大丈夫なのだ。この部屋になんと26人もの人が集まったこともあるというのだから恐れ入る。交通の便がいいのはパーティーを催す側には好条件。夜遅くなっても、近くのシャトレから夜間バスの運行があるので友人たちにも好評だ。
 バスルームに浴槽はあるのかと聞くと「すんごく小さいよ」とテレながら見せてくれた。横たわって湯に浸かる型の浴槽を見慣れていると小さく感じるけれど、屈んで湯に浸かるカタチのこれはまさに日本式。大柄の人が多いスウェーデンではまずこんな浴槽はないのだそうだ。
 男の子二人でシェアする苦労は? と聞くと、「同居の友人はわりに早く寝る人だけれど、彼は上のメザニンのベッドで寝るので、僕が遅くまでテレビを見ていても大丈夫。あとは、例えば今、壁にポスターでも貼ろうかなと考えているのだけど、こういうことをいちいち相談しなければいけないのがちょっと面倒だけれど」となかなかうまくやっているようだ。
 ところで、何かスウェーデンらしい小物とかないのと聞くと、「家具がイケア製(笑)」とのお返事。なるほど。(里)

このソファーがベッドに変身。
右上に友人が寝るメザニンベッド。

隣の建物が接近しているため採光はよくない。

●温かみあるスウェーデンの雑貨
 アンドレアスさんのステュディオを出てルイ・フィリップ橋の方向へむかうとすぐのところにスウェーデンの国旗を掲げたブティックがある。「せっかくパリにいるのだからわざわざスウェーデンのモノを買う必要はないので、実はまだ足を踏み入れたことがないのだけれど」とアンドレアスさんが紹介してくれた。
 一見すると高級洋品店だが、臆せず入ってみると思わずにっこりとなる。ウインドーを飾る衣類だけと思いきや、雑貨や菓子、食料品など意外に値段の手頃なものも扱っているのだ。しかも、それらは北欧独特のカラフルでデザインの優れたものが多いので、ちょっとしたプレゼントにもぴったりだ。
 春らしい明るい彩りのサボ (198F~258F) やマルチカラーのタイツ (169F)、胸のポッケにぬいぐるみの入ったベビー服 (298F) 、モダンなフォルムのキャンドル、ウォッカやビールを始めとするスウェーデンの酒類、グミキャンディーや缶入りジンジャービスケット (29F) とおすすめ商品を挙げるとキリがない。
 ちなみにパリにはもう一つ、5区のエコール通りにも店舗があるそうだ。

*La Boutique Suedoise :10 rue Jean du Bellay 4e 火~土/10h30~19h30、
日/13h~19h 月休