フランスの公用語はフランス語ですが、各地方にはさまざまな地方語があります。1970~80年代から、テレビ局はこの地方語で番組を制作することを始めました。その当時は、ニュース番組がほとんどで、たとえば、国営FR3 (France Regions 3 – フランス地方局3) は各地方で地方語のニュースを放映していました。 その後、コルシカ島やブルターニュ地方では地方主義という運動が広がりました。フランス人はEUに参加しながらも、地方問題をさらに重視しましたから、地方語の教育が発展しました。こうした地方主義に対応するように、国営テレビ局は毎日2時間、地方で制作した番組を放映しています。 1985年から民放テレビ局が電波を流し始めました。新しく誕生した民放局は地方主義の重要性を理解し、主な地方で特別に番組を制作することを決めました。たとえばM6は、毎日リヨンやボルドーでその地方のニュースを放送しています。しかしこうしたニュースはフランス語で紹介されます。 最近、地方語による番組を要求する声が高まってきました。来年8月より、ブルターニュ人は彼らの地方語のチャンネルを持つことができます。これは、ブルターニュ人である民放TF1の社長のイニシアチブです。この新たなテレビ局はTVBreizh (Breizhとはブルターニュ語でブルターニュを意味します) といい、ブルターニュ地方の生活のルポやニュース番組を放映する予定です。(クロード) |