●フランスの若者は自立が遅い 20歳を過ぎても親のところで暮らすフランスの若者は73%。また15歳~24歳の就業率も20.1%と、他国に比べ (ギリシャ24.5%、スペイン27%、日本45.3%、ドイツ46.9%) 大きな遅れをとっていることから、ジョスパン首相は、2000年1月1日より、子どもが21歳になるまで住宅手当が優遇されるように計らうと発表した。また新学期手当も1600Fに引き上げ。 ●1999年度バカロレアの結果 7月12日、文部省は6月14日から2週間続いたバカロレア取得試験の結果を発表した。それによると、受験者は621,405名で、486,575名が合格した。30年来初めて合格者数が減り(−4500人)、合格率は78.3%。一番合格率が高かったのは、レンヌ市。今年の大きな話題は、6月23日の地理・歴史の口述試験に、試験官の35%が欠席したことで、受験者や父兄から非難の声。 ●RER E線開通 シェル、ヴィリエ・シュル・マルヌ、ボンディといったパリ東郊外の町とサン・ラザール駅を結ぶ郊外線RER E (愛称Eole)が、7月14日、一般向けに開通した。これで、東駅・北駅 (RER E 線のMagenta駅まで地下通路でつながる) とサン・ラザール駅間もわずか3分に短縮された。建設に12年かかり、総工費は予定の60億を大幅にオーバーして81億2000万フラン。また工事による地盤沈下でパリ9区や10区の建物に被害が出たりした。 ●革命記念日のシラク大統領記者会見 7月14日の革命記念日、シラク大統領は、モロッコのハッサン2世 (23日に急逝) と軍隊の行進に臨席後、エリゼ宮で開かれたガーデンパーティーで恒例の記者会見。大統領の任期を7年から5年に短縮して大統領選を早めた方がいい、というフィリップ・セガン氏など保守党からの強い要求に対して、「どんな形にせよ大統領の任期5年制は間違いだ。従って私は最後まで使命を果たす」と答えた。 ●花火が暴発、1人が死亡 7月14日午後11時ごろ、ロワール県サンジュスト・サンランベール町の花火大会で、見物客の間で花火が暴発し、1人が死亡、3人が負傷した。花火の射程距離が長すぎたこと、打ち上げの角度に誤りがあったこと、花火を支えていた台がしっかりしていなかったことなどが原因と考えられている。 ●英国産牛肉解禁 狂牛病 (牛海綿状脳症) は人間にも感染してクロイツフェルト・ヤコブ病を引き起こす可能性があるとして、英国産牛肉は1996年3月以来欧州市場から締め出されていたが、7月14日、欧州委員会は8月1日よりこの輸入禁止措置を廃止することを決定した。母牛に異常がなく生後30カ月以内の牛の肉で、骨をはずしたものに限るとされているが、狂牛病が完全になくなったわけではなく、この措置は性急すぎるという声が消費者団体などから上がっている。 ●クシュネール氏、プリシュティナ着 7月2日、国連のコソボ暫定行政支援団の特別代表に任命されたベルナール・クシュネール前厚生担当相は、15日、コソボ自治州の首都プリシュティナに到着。「今や、苦難の時は終わらなければならない。(…)私の最初の任務は人権が尊重され、次に法律と秩序が守られるようにすることだ。(…)セルビア系、アルバニア系、ジプシー系のすべての人々に語りかけたい。コソボはすべての住民に属すべきである」と語った。 ●連続殺人? 7月19日、パリ郊外ヴィリ・シャティヨン市のディスコテックの庭から、元オーナー2人の白骨死体を発掘。現オーナー、アルフレッド・ストラニエリ (43)の取り調べが続いているが、翌20日、彼がやはり買い取っていたアヴェロン県ノサック市のホテル近くからも、元オーナー2人の死体が発掘された。 |