Le Serail–スノッブな今風のクスクス屋さん



 デートをしていて、クスクスを食べに行こうと言われると、ちょっぴりがっかりしてしまいます。野菜がたっぷり入っていてお腹が一杯になるクスクスは大好きだけれど、どうも雰囲気がねえ、と思っていたらバスティーユにありました。スノッブな今風のクスクス屋さん。serailとは “ハーレム” のことですが、暗めの照明に横掛けの椅子があったり、小さな噴水があったりと涼しげな雰囲気です。
 料理の方は全体的にスパイス控えめの優しい味になっている。焼き野菜の冷製Salade Mechouia (38F)は、さっぱりしていて夏のアントレにぴったりです。
 大きく切ったクルジェットや人参の旨みが溶け込んだスープは、クスクスというよりちょっとスパイシーなポトフといった感じ。semoule (粒々) もさらさらとしていて程良い堅さです。Couscous “Serail” には、羊、メルゲス、トリ、ケフタの4種類のお肉が付いて135F。お好みで唐辛子を入れていただきます。ワインは、熱くなった舌に心地よいモロッコのBoulaouane (95F) のロゼを。
 変わったところではTajin de canard à l’orange (120F)、フランス料理のような名前ですが、スパイスがきいた鴨の照り焼きに似た甘辛い味で、なかなかのアイデア料理です。
 確かにお値段は少々高めですが、たまには気取ったクスクスも良いものです。入り口近くの席より奥の席の方がより一層エキゾチックでスノッブな雰囲気を味わえます。(淑)


*10 rue Sedaine 11e 01 43 38 17 01
夏18:00-2:00 / 冬10:00-2:00