CHEZ GERMAINE –パリのおふくろの味がした。 N° 421 1998-08-01 友人に聞いた住所に来てみたら、小さな店のテーブルはすでに満杯。あきらめかけたら、「2人?」と指さされた先は、すでに messieurs が向かい合っているテーブル。「相席?まっ、いいか」と奥の席に入り、メニューを見ると、確かに値段も家庭的。隣のムッシューたちはさっそく2人の新顔に興味ありげだ。 前菜に私はアボカドのビネグレットソース (15f)、友人は山羊のチーズのグリーンサラダ (23f) を注文。相席の客のうちの一人などは、スモークサーモンがたっぷりのったアボカドのサラダと生ハムメロンの2皿を食べていた。メインには、私が bourguignon de boeuf pommes vapeur (42f) を、友人は pintade fermiere avec gratin dauphinois (45f) を選び、ワインは cahors の赤。これが 65f でなかなか。ワインリストには “grand vin” こそないが、49f~80f でおいしいワインが揃っている。 ブルギニョン は不思議にも「昔なつかしい洋食の味」と思ってしまった。ソースにかすかなトマトの味。おいしいので、付け合わせのふかしたじゃがいもにからめて全部食べてしまった。友人もこんがりローストされたホロホロ鳥を平らげた。デザートも数多くあって、6f~22fとお食べ得。私たちはアプリコットのクラフティと白桃のコンポート・ミント風味を取ったが、思っていたほど甘くない。サンパなムッシューたちのすぐ後にやって来た客はメニューを見ずに注文し、もくもくと食べて最後に「ボンソワール」。フランス版「おふくろの店」だ。 (紀) *30 rue Pierre Leroux 7e 01.4273.2834 土曜夜と日曜休み Share on : Recommandé:おすすめ記事 ティエリー・マルクスの名を冠した「ブイヨン」へ。|Le Bouillon du Coq ペリグー、歴史と美食の休日。〈その2:グルメ編〉 ペリグー、歴史と美食の休日。〈その1:歴史散策編〉 レユニオン料理でバカンス気分を先取り。|Aux Petits Chandeliers 訪れる度に新しい発見があるビストロ。|Au Bon Coin 「クロード父さん」リタイヤ生活から厨房に復帰。|La Retraite du Père Claude