子供の国: 病院の食事も悪くない?

最近怪我をして入院した父が電話してきて、病院の食事が家のよりずっと美味しいんで退院したくない、と言うのには驚いてしまった。病院の食事は、学食よりももっとまずいのがお決まりだと思っていたからだ。
 パリの5区で、15~20世紀までの病院の食事の歴史を探ろうという展覧会が催されているので、さっそく行ってみました。この展覧会では、食事の大切さを大人に限らず子供たちにも理解してもらおうという、とってもまじめな企画をしており、展示をより一層楽しめるように、ゲームなどを載せた絵本を配っています。この絵本を頼りに、クイズに答えたりしながら展覧会を楽しめるというわけだ。もちろん大人が観ても、とても勉強になる展覧会だ。
 たとえば、昔の入院患者は今と違ってさぞかし質素な物を少量食べていたんだろうなぁと想像していたけれど、17世紀の病院では500gの肉を出したのに、現在では200gと減っているのがわかって新鮮だった。昔は、食べて元気をつけるのが何よりの治療だったのだ。
 食器にしたって、昔は病院の紋章の描かれた陶器で支給されていたのに、今では衛生的にも便利だからと、すべての物がプラスチックの容器にラップで封をされていて、機内食以上に味気ない。厨房で働いている人にしたって、昔の方が生き生きと楽しそうだ。今じゃ宇宙服みたいな格好で流れ作業にいそしんでいる。
 他にも、胃に穴を開けて細い管からスープを流し込む点滴装置など、信じられないような器具も展示されていた。          (章)

*Musée de l’Assistance Publique :
47 Quai de la Tournelle 5e
メトロ : Maubert-Mutualite
開館日(水~日 / 10h – 17h)
01.4027.5005


 

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