OVNI 407 : 1997/12/15 N° 407 1997-12-15 ■道徳・市民教育を導入 都市・郊外のバス運転手達への青少年による暴力が目立つ中、11/26日ロワイヤル教育副大臣は市民教育導入案を閣僚会議に提出。まず小・中学校、98年度からは高2でも必須とする方針。 ■国営 ELF国際石油会社疑惑 11/21日エルフ・アキテーヌ・アンテルナショナル(EAI) ヴォシェ社長によると、1990~93年シルヴァン元総務部長が、デュマ憲法評議会会長・元外相や故ミッテラン大統領などの友人約40人に月3~8万フランの謝礼を払い、デ元外相の元協力者ジョンクール夫人(11/5日に検挙)にも架空給与4万フランを払った疑い。シ氏は5月以来指名手配中。彼が絡むもう1件は、91年デュマ外相時代の台湾へのトムソン製フリゲート艦の輸出疑惑。12/2日ジ夫人の友人ミアラ氏の供述で、92年彼女はシ氏から4500万フランを受けミアラ氏と分けたことが明らかに。一方、台湾への160億フランの輸出交渉の仲介役と名乗る中国人事業家クワン氏は、仲介料1億5500万フラン+利子が未払いとし、92年トムソンを相手取り国際法廷に提訴。トムソン側は、仲介料問題はシルヴァン氏がクワン氏を使って仕組んだ詐欺と見なし今年3月に告訴している。 ■マリ人を溺死させた青年 5人 94/7/13日夜11区のサン・マルタン運河岸で寝ていたマリ人(42)をロックコンサート帰りの青年5人が「黒人だから」と面白半分に運河につき落とし溺死させた事件で、 11/28日パリ重罪院は 3人に実刑12年の判決。 ■下院で仏国籍取得法案採択 12/1日、仏国籍取得法案採決で、出生時での生地主義の適用を要求する共産党と緑の党(1人賛成)は棄権し、与党票で承認。仏国で外国人の両親から生まれ、 5年以上滞在している子供は18歳で自動的に仏国籍を取得可。 ■殺された少女の死体が冷蔵庫に 11/27日ボルドー郊外スノン市の乾 物屋の冷凍室で、店主の息子(25)が銃殺したと思われるサンチアちゃん(11)の死体がみつかる。同日夕方路上でもう一人の少女(10)が店主の息子に腹部を刃物で刺されるが助かる。12/2日母親と義父の別荘に閉じ篭った容疑者は、母親に説き伏せられ自首。 ■国営保険会社 GANの赤字救済策 GANの91~96年累積赤字は400~500億フランと推定。8割は不動産業子会社UICの損失。政府は12/3日、UICへの90億フランの増資案を議会に提出。GANには今年すでに110億フランを増資。 ■ルペンが”ガス室末梢事説”を再発言 1987年に「ユダヤ人ガス室は第2次大戦史の末梢事」と暴言し、3種の人権団体に損害賠償金10万フランずつ払わされたルペンが、12/5日ミュンヘンで再発言、SOS反人種差別協会が訴追申請。 ■トヨタ、ヨウコソ! 候補地70カ所から最後に残ったアイルランド、ポーランド、フランスのうち、トヨタ自動車は仏北部ヴァランシエンヌ市への工場設置を決め、12/9日公式発表。 小型車組立工場として35億フランの投資に対し、3億フランの援助金付き。約2000人の雇用を予定し、失業率20.4%の現地にはトヨタ奥田社長は救世主。一方、ルノー、プジョーの経営陣、労働者とも国内の競争相手に戦々恐々。 ■セザンヌの100フラン紙幣 裏面に彼のリンゴの絵が印刷してある100F紙幣が12/15日から出回る。 ★骨付きロースとテールを販売禁止 12/3日英政府は狂牛病伝染の可能性ありと、骨付きロースとテールを禁止。 ★ホロコースト犠牲者基金開設 12/4日ロンドン会議で40カ国代表は、ナチに貴金類を略奪されたユダヤ人犠牲者の基金開設を決定。仏は基金に参加せず国内犠牲者だけに返済する意向。連合軍がナチから取り戻した金塊337トンのうち、仏の分け前は120トン、政府は仏犠牲者に2.7トン返済しただけと、12/6日付けPoint誌が暴露。 Share on : Recommandé:おすすめ記事 11月21日の国鉄スト情報。 中学校教員殺害事件の公判が始まる。 前代未聞の〈マザン事件〉裁判始まる。 トラン・トゥ・ニャーさんの闘い − フランスで枯葉剤訴訟。 人気コメディアンの解雇と、揺れるメディアの自由。 広島・長崎の原爆語り継ぐ4日間、トゥールで開催。