フランスの大気汚染による死者数は4万8千人(フランス保健局)で、この57%が自動車による排出ガスによるものとされている。政府はパリ首都圏など一部の都市で導入されている「クリテール Crit’Air」ステッカーを、2021年1月1日から新たに7都市圏で導入する(この制度が導入される区域を「低排出地域 Zone à faible émission / ZFE-m」と呼ばれる)。
クリテール« Certificat qualité de l’air(大気質証明)»は、エンジンの種類、登録年、排出ガス量などにより汚染度が6段階に分けられたステッカーで、各段階ごとに定められた色のステッカーを貼らないといけない。大気汚染が悪化した日などは、その度合いにより適用区域への乗り入れが禁止される。二輪、自動車、トラック、バスなど車両全種が対象となる。
すでに導入されている都市圏
・パリ
・パリ首都圏
・リヨン都市圏
・グルノーブル-アルプ
2021年1月1日から導入
・エックス-マルセイユ-プロヴァンス
・ニース-コートダジュール
・トゥーロン-プロヴァンス-メディテラネ
・トゥールーズ
・モンペリエ-メディテラネ
・ストラスブール
・ルーアン-ノルマンディー
ステッカーは環境省のサイトから申請可能。
https://www.certificat-air.gouv.fr/demande/cgu