▼ INTERVIEW
「ストリートアートのギャラリー」Akiza
モンマルトルに小さなギャラリーを持ち、自分や他のアーティストの作品の展示と販売をするAkizaさん。独特なラインが重なる丸い模様の中心には女の子の顔があり、モノクロだが細い線で構成された模様は街角でも目を引く。テーマは影とゴシックの融合だそうだ。ストリートに自分の作品を残すようになったのは、最初はアーティストとして少しでも認知されるための宣伝活動だったと話す。そのうち、屋外に自分の作品を「展示」する魅力に取り付かれてしまい、今ではモンマルトルを中心にパリ市内、フランス国内の多くの場所に作品を残す。「自分が懸命に作って貼ったものが翌日には消されたり、他のアーティストの作品に塗りつぶされたりするリスクが作品に『生』を与える、それがまたスリリングで面白いところだね」。
AKIZA – la galerie
3 rue Tholozé 75018 Paris Tel : 06.8626.8088
▼ INTERVIEW
「あの名画のワンシーンが蘇る。」Docteur Bergman
目的は「サプライズを提供すること」。面白い作品が街にあふれ、子どもたちがそれに気づき指をさす。そんな小さな喜びを道行く人に与えたいと彼は話す。ステンシルで蜘蛛をパリの至る所に描いた。その数は多すぎて、数えるのをやめたほど。 新たな試みとして、幼少期に見た(主に20世紀の)映画のワンシーンのウォールシールを街の壁に貼っている。その映画を好きな人がもう一回観ようと思ったり、観たことがない人がその映画を観てくれたりしたら嬉しいと語る。コピーライトで訴えられないの?の問いには、苦笑いしながら 「その時はその時だ」とのこと。
▼ SETH
奈良美智を思わせるタッチの人物画が特徴的。その場所ならではの形状を上手く利用して作品を残す。宮崎駿の世界観に影響を受けているらしい。
▼ M.Chat
パリ市内で良く見かける有名なムッシュ•シャ。満面の笑みでこちらを見る羽根のついた猫は子供たちに大人気。今年で活動20年目を迎える古株アーティスト。
▼ Ludo
緑・白・黒の3色が基調の大ウォールシール。自然とテクノロジーの融合「végétalo-robotique」がテーマ。
▼ Marko93
動物モチーフ多数。大きな目、独特なペンキの垂らし方で多彩なチーターを見つけたら彼の作品だ。
▼ Gregos
粘土で作った本人の顔を壁に取り付ける立体ストリートアート。元々はグラフィティをやっていたが彫刻家としての経験を経て、活動の場所をストリートに戻す。作品ごとに喜怒哀楽のどれかを表している。