Ateliers Jeune Public de l’expositon “Tadao Ando, le défi”
日仏友好160周年を記念して、フランス各地で実施中の文化・芸術交流イベント「ジャポニスム2018」。その目玉企画のひとつとして、現在、パリのポンピドゥ・センターでは「安藤忠雄-挑戦-」展が開催されている。2017年に東京で約30万人を動員した同展を再編成し、さらに年齢別に2つの子ども向けワークショップも用意。じつは、親子でも見逃せない展覧会だ。
2~5歳対象のワークショップへ参加すると、足元の床いっぱいに広がっていたのは「水」「植物」「空」の写真の大きなパネルと、それらを取り囲むように並べられた平らなブロックたち。なんとも不思議な光景だが、「さあ、ここはAndoの家の中だよ。こっちは庭かな?」と案内する先生の背中を追いかけて、境界線のあちら側とこちら側を行ったり来たり。まずは、平面上で”空間”をとらえはじめた。
そして、いよいよ建築の醍醐味である、家づくりに挑戦。四角、三角、丸などシンプルな形の大小さまざまなブロックを立てて積み重ねると、今度は立体としての”空間”が出来上がっていく。さらに、部屋の照明を落として太陽に見立てたペンライトを持ち、ブロックの隙間越しに家の中にどんな風に光が差し込むのかを観察する演出も。
締めくくりは、先生と一緒に展覧会場で「直島プロジェクト」を見学。大きな模型と映像が合わさったインスタレーションを目のあたりにして、ちびっこも大人も安藤建築が創り上げる”空間”のスケールに圧倒されたのだった。
「建築は体験せなあかん」という現代建築の巨匠のお言葉を、あらためて実感。子どもワークショップは1月5日まで続きますが、メイン展示が終了する12月31日までがおすすめです。(裕)
子どもアトリエは12月1、8、9、15、16日と12月22日~1月5日(火曜は休館につきアトリエもなし)
●Atelier “Jeux de volumes”
2~5歳向け (大人の付き添い必須)
時間:15h-16h30
●Atelier “Espaces sensibles”
6~10歳向け(平日は子どものみの参加も可)
時間:14h30-16h30
料金:子ども8€、大人10€ 要予約。
※「安藤忠雄-挑戦-」展は12月31日まで