
仏国立統計経済研究所(INSEE)によると、仏女性の初産の平均年齢は2023年に29.1歳となり、2013年よりほぼ1歳、1974年より5歳上がった(ちなみに第2子は31.6歳)。だが、EU全体の平均29.8歳よりは低い。初産年齢の上昇は世界的傾向で、1995-2014年の20年間で世界の平均初産年齢は26.1歳から28.7歳に上昇。仏では出生数も2010年の82.8万人から2023年は66.3万人に減り、2022年比でも5万人減となっている。一人の女性が一生に産む子の数を表す合計特殊出生率も欧州の優等生と言われた2010年前後の2.0人から2024年は1.59人にまで下がり、少子化傾向にある。社会学者は、気候不安や経済的な不安などの原因を上げている。
