Boulanger-pâtissier
フランスのパン屋の看板には「Boulanger-pâtissier」と書いてあることが多いように、どの店でもケーキやタルト、焼き菓子を作って販売している。
ミル・フイユ mille-feuillesは、長方形の折り込み生地の間に生クリーム入りカスタードを挟んで重ねたもの。ちょっとラム酒をきかせてあったりするとうまい。イチゴやフランボワーズの小タルト tarteletteは、女性に人気。パイ生地にカスタードを流して焼いたフラン flanは、安いうえにボリュームがある。ブリオッシュやケーキの切れ端をプリン用ミックスに浸して焼いたプディング pudding も安くておなかいっぱいになるので、学生時代に世話になった。
シュー生地を使ったものといえば、エクレールéclairやルリジューズ religeuse。ルリジューズ (尼僧)は大きなシューの上に小さなシューが乗っかっていて、純白の襟を思わせる生クリームの飾りがきれい。車輪の形をしたシューにプラリネクリームを挟んだパリ-ブレスト Paris-Brestは、ハシバミやアーモンドの香りがうれしい。
焼き菓子では、ヤシの葉というよりはハート形をしたパルミエ palmier、リュネット lunetteは、2枚のサブレのあいだにフランボワーズのジャムをはさんだもので、2つの穴から真っ赤なジャムがのぞいてメガネのよう。小さなピラミッド形でココナツ風味のコンゴ Congo が好きだったけれど、最近見かけなくなったのは残念だ。
Amandes
香ばしく煎って塩をきかせたつまみ用のものも売られているけれど、デザート用には無塩のものがほしい。丸ごとamandes entières、渋皮なし丸ごとamandes (é)mondées、スライス amandes effilées、パウダーamandes en poudre とあるので、用途に応じて選びたい。