Fraise
イチゴの品種は数多くあるけれど、フランス人の一番人気はガリゲットGariguetteだろう。5月中旬くらいから甘味を増してくる。香り高く、適度の酸味もあり、そのまま味わいたいイチゴだ。レストランでも余計な手間をかけず、砂糖だけを添えて出てくることが多い。このイチゴは、1970年代に国立農業研究センターで品種改良されて誕生した新顔。6月初めくらいから出てくるマラ・デ・ボワMara des boisも新顔で、野イチゴfraise des boisに似た香りがあって、最近人気が出てきている。その小さな野イチゴも小さな紙箱に入って八百屋に並ぶけれど高い。野生のものと比べると香りがやや落ちるが、ひと箱買ってフルーツサラダの上にでも散らしたい。
Dessert facile aux fraises
余っているスペイン産イチゴで簡単デザート。いくつかに切り分けて、砂糖適量とレモンの搾り汁少々を振りかけておく。ホイップクリームを作る。小さな深皿や広口のグラスの底に、ラム酒と砂糖シロップのミックスにさっと浸したフィンガービスケット biscuit à la cuillèreを敷く。その上にホイップクリームをたっぷりと盛り、イチゴをのせる。うまい!
Crème chantilly
ホイップクリームcrème chantillyの復習です。液状の生クリームを使うのだが、〈entière〉と記されている乳脂肪分30%以上のものを使うこと。ボウルに生クリームを入れてホイップしていくのだが、生クリームとボウルを冷蔵庫に入れて冷たくしておくのがコツだ。泡立て器を勢いよく動かしていくと、生クリームが少し盛り上がってくる。ここで好みの量の砂糖を加える。さらに泡立てて、全体のかさが2倍ほどになり、クリームが泡立て器にくっついて落ちないようになったらでき上がり。最後にバニラビーンズの黒い種を加えたら文句なしだ!
4人分: 液状生クリーム250cc、砂糖適量、バニラビーンズ1本。