明日3月14日から、公共交通、病院や高齢者施設を除いての、マスクの着用義務が緩和され、ワクチンパスが停止となる。現在、新規感染者の数は上昇中で、規制緩和によりコロナの感染者と入院者数が増えるとされているが、政府は規制措置緩和に踏み切る。
今週金曜日の時点で、新規感染者はおよそ7万2千人。一週間前の5万8千人よりも増えている。多くの地域圏で、一週間で10万人中500人以上の感染確率。いっぽう、入院者数は先週は2万2千600人から2万1千人に減少。蘇生室に入った患者は119人というのも、前日より53人減っている。
この新規感染者の増加は、感染力の強いオミクロン株が大部分を占めるようになっていることや、コロナが終わったと安心して予防を怠るようになったこと、子どもたちの2月のバカンスが終わり学校が再開したこと、ワクチンパスが停止となることから追加接種をしない人が多いなどが挙げられるという。
パストゥール研究所によれば今月中、1日の新規感染者数は(現在の7万人強から)10万人を超すが、1月のピーク時(50万人)よりは低い数値に抑えられ、感染者増加も続いてもせいぜい数週間で、病院の逼迫には至らないと見ている。ワクチン接種者が大部分を占め、すでに感染した人が多いことから全体的に免疫力が高まったことも影響している。派生株の兆候は見られないことや、暖かくなり人々が屋外で過ごす時間が多くなるのも、感染が「波」にはならないと推す要素だという。